【保護者必見】高校受験を左右する「内申点」の仕組みと計算方法!テストが良くても成績が上がらない理由と、今すぐ実践できる内申アップの具体策【前編】

【保護者必見】高校受験を左右する「内申点」の仕組みと計算方法!テストが良くても成績が上がらない理由

高校受験を考え始めると、「内申点」という言葉を耳にする機会が増えてきます。しかし、「内申点はどうやって決まるの?」「定期テストで点数を取れば上がる?」「何年生の成績が高校受験に使われるの?」など、仕組みがよく分からない方も多いのではないでしょうか。

特に注意したいのが、定期テストである程度の点数を取っているにもかかわらず、通知表の評定が思ったように上がらないケースです。実は、内申点につながる評価はテストの点数だけで決まるわけではありません。

現在の中学校では、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という3つの観点から学習状況を評価し、その結果をもとに5段階の評定が決められます。

さらに、高校入試における内申点の扱いは全国一律ではありません。都道府県によって対象となる学年や計算方法、実技4教科の扱いなどが異なるため、「自分の地域ではどうなっているのか」を確認することが大切です。

この記事では、内申点と内申書の基本から、評定を決める3つの観点、都道府県による計算方法の違い、内申点を上げるために今日からできる具体策まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。

目次

高校受験で絶対に知っておくべき「内申点」「内申書」の基本

高校受験を考えるなら、まず「内申点」と「内申書(調査書)」は何を指しているのかを整理しておきましょう。

簡単にいうと、内申点は中学校での学習状況を5段階の評定などで数値化したもの、内申書(調査書)は、その評定や学校生活の状況などを記載して高校に提出する書類です。

高校受験では、当日の学力検査だけでなく、こうした中学校での成績や活動状況が合否判定に利用される場合があります。そのため、受験直前になってから対策するのではなく、普段の学校生活から意識しておくことが重要です。

そもそも内申点とは?「通知表」との違いを分かりやすく整理

内申点とは、中学校での学習状況を高校入試で利用できるように数値化したものです。基本的には、通知表に記載される各教科の5段階の評定がもとになります。

たとえば、国語が「4」、数学が「3」、英語が「5」というように、9教科それぞれの評定を確認し、それらを合計したものが内申点の基本的な考え方です。9教科すべてが「5」なら45点、すべてが「3」なら27点となります。

ただし、高校入試で実際に使われる内申点の計算方法は、都道府県によって異なります。対象となる学年や、音楽・美術・保健体育・技術家庭などの実技4教科の扱いが違うケースもあるため、「9教科を単純に足せば必ず入試で使える」というわけではありません。

また、「通知表」と「内申点」は厳密には同じものではありません。通知表は、生徒や保護者が学校での学習状況を確認するためのものです。一方、内申点は高校入試において利用される成績上の数値を指します。

そのため、まずは「通知表にある評定を確認する→自分の地域のルールに合わせて内申点を確認する」という順番で考えると分かりやすいでしょう。

高校に提出される「内申書(調査書)」には何が書かれている?

内申書(調査書)には、評定だけでなく、出欠状況や学校生活に関する内容なども記載されます。高校側は、この書類を通して受験生の中学校での学習・生活状況を確認します。

記載される内容は地域や入試制度によって異なりますが、一般的には次のような情報が関係します。

  • 各教科の評定
  • 出欠状況
  • 総合的な学習・探究に関する記録
  • 生徒会や委員会、部活動などの活動記録
  • 学校生活における行動の記録

ただし、ここで注意したいのが、「部活動を頑張れば必ず内申点が加算される」「検定を取得すれば必ず点数が上乗せされる」とは限らないことです。

高校入試における評価方法は、都道府県や高校、入試方式によって異なります。活動実績や検定がどのように扱われるかについても、志望校の募集要項などで確認する必要があります。

つまり、内申書は「テストの点数だけを見る書類」ではありません。日々の学習や学校生活を含めて、自分が中学校でどのように取り組んできたのかを高校側に伝える重要な資料だと考えておきましょう。

【要注意】テストで80点取っても「3」になる?内申点を決める「3つの観点別評価」

定期テストの点数が高ければ、それだけで必ず「5」や「4」になるわけではありません。現在の成績評価では、テストの結果だけでなく、学習の過程や授業への取り組みなども含めて評価されます。

「テストでは80点以上取っているのに、通知表は3だった」という場合も、単純にテストの点数だけが原因とは限りません。自分がどの観点で評価されているのかを確認することが、成績アップの第一歩になります。

成績(評定)を決める新評価基準(2021年度改訂)

現在の中学校では、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点をもとに学習状況を評価します。

それぞれの観点は、単に「テストで何点取ったか」だけを見るものではありません。授業や課題、小テストなど、教科ごとの学習活動を通じて、どの程度身についているかが評価されます。

たとえば「知識・技能」では、学習した知識や技能を身につけているかが重要になります。「思考・判断・表現」では、知識を使って考えたり、自分の考えを表現したりする力が見られます。そして「主体的に学習に取り組む態度」では、学習に対して粘り強く取り組み、自分の学習を調整しようとしているかなどが評価されます。

つまり、内申点を上げたいのであれば、「テスト前だけ頑張る」のではなく、普段の授業や提出物、小テストなども含めて学習全体を見直すことが大切です。

テストが良いのに内申点が上がらない“3つの落とし穴”

テストの点数が良いにもかかわらず評定が思うように上がらない場合は、「テスト以外の評価項目に改善できる部分がないか」を確認することが重要です。

特に見直したいのが、次の3つです。

  • 提出物を期限までに提出できているか
  • 授業中の取り組み方に改善できる点がないか
  • 小テストや実技教科の学習を後回しにしていないか

提出物については、ただ出せばよいという考え方ではなく、内容まで丁寧に取り組むことが大切です。授業中も、居眠りや私語を避けるだけでなく、課題に取り組んだり、自分の考えを表現したりするなど、学習への取り組み方を見直してみましょう。

また、5教科の定期テストだけに意識が向いている場合は要注意です。音楽・美術・保健体育・技術家庭などの実技4教科も評定の対象となるため、普段から計画的に取り組む必要があります。

「テストは頑張っているのに、なぜ成績が上がらないのだろう」と悩んでいるなら、まず通知表の評価を教科ごとに確認してみましょう。どの観点が比較的高く、どこに改善の余地があるのかを把握すると、次に何をすべきかが見えやすくなります。

そして、分からない部分があれば、先生に「次の評定を上げるためには、どこを改善すればよいですか?」と具体的に聞いてみるのも有効です。闇雲に勉強時間を増やすのではなく、自分の評価で足りていない部分を見つけて対策することが、内申点アップへの近道になります。

【都道府県別】内申点の計算方法と評価される学年の違い

内申点の計算方法や、高校入試で評価される学年は、都道府県によって異なります。そのため、「中3になってから対策すれば大丈夫」と考えるのではなく、早い段階から自分が住んでいる地域の入試制度を確認しておくことが重要です。

特に確認したいのが、どの学年の成績が入試に使われるのか、9教科をどのように計算するのか、実技4教科に特別な配点があるのかという3点です。ここを知らないまま対策すると、力を入れるべき時期や教科を間違えてしまう可能性があります。

いつの成績が対象になる?お住まいの地域を要チェック

高校入試で評価される成績の学年は、都道府県によって違うため、志望校がある地域のルールを早めに確認しましょう。中3の成績だけを重視する地域がある一方で、中1・中2の成績も入試に関係する地域があります。

たとえば、中3になってから「内申点を上げよう」と考えても、中1・中2の評定がすでに評価対象となる地域では、過去の成績を変更することはできません。そのため、高校受験を意識した時点から毎学期の成績を積み上げていくことが大切です。

また、同じ都道府県内でも、入試制度や学校によって確認すべき事項が異なる場合があります。最終的には各都道府県の教育委員会や志望校が公表している最新の募集要項などを確認し、「何年生の、いつの成績が使われるのか」を把握しておきましょう。

実技4教科は2倍?知っておくべき「傾斜配点」の仕組み

地域によっては、音楽・美術・保健体育・技術家庭の「実技4教科」が、5教科よりも重く評価される場合があります。これを一般に「傾斜配点」と呼びます。

たとえば、9教科の評定を単純に合計するのではなく、実技4教科の評定を2倍して計算する方式があります。この場合、実技4教科で評定を1つ上げることは、単純な9教科合計の場合よりも内申点全体に大きく影響します。

そのため、「入試では5教科が重要だから、実技教科は後回しでいい」という考え方は危険です。実技教科にも定期テストや提出物、授業中の取り組みなどがあるため、普段から丁寧に取り組みましょう。

ただし、すべての地域で実技4教科が2倍になるわけではありません。傾斜の有無や倍率は地域ごとに異なるため、自分の地域の計算方法を必ず確認してください。

東京都と神奈川県を例にした内申点計算シミュレーション

内申点は「9教科を足すだけ」とは限らず、地域ごとのルールに沿って計算する必要があります。ここでは東京都と神奈川県を例に、考え方をイメージしてみましょう。

たとえば、9教科の評定が「5教科はすべて4、実技4教科はすべて3」だった場合、単純合計なら4×5+3×4=32点です。しかし、実技4教科に傾斜をかける制度であれば、この32点をそのまま使用するわけではありません。

つまり、同じ通知表の成績であっても、住んでいる地域によって入試での扱いが変わる可能性があります。これが「内申点は都道府県別に確認する必要がある」といわれる理由です。

なお、東京都・神奈川県とも入試制度や評価方法は年度によって変更される可能性があります。実際の受験では、必ず最新の教育委員会の情報や志望校の募集要項を確認し、現在の制度に合わせて計算してください。

内申点は高校入試(一般・推薦)の合否にどう影響する?

内申点が高校入試でどの程度重視されるかは、一般入試・推薦入試・私立高校など、受験方式によって大きく異なります。

公立高校の一般入試では、当日の学力検査と内申点を組み合わせて合否を判定する方式が一般的です。一方、推薦入試では内申基準が出願条件や選考材料として重要になる場合があります。私立高校でも、推薦や併願優遇などで一定の内申基準が設けられるケースがあります。

だからこそ、志望校が決まったら「当日のテストで何点取ればいいか」だけでなく、「内申点がどのように合否に使われるのか」まで確認することが重要です。

公立高校の一般入試における「当日のテスト:内申点」の比率

公立高校の一般入試では、当日の学力検査だけでなく、内申点も合否判定の材料になります。ただし、学力検査と内申点をどのような比率で扱うかは、都道府県や高校によって異なります。

そのため、「本番のテストで逆転すればいい」と考えて、普段の成績を軽視するのはおすすめできません。内申点は入試本番より前にある程度積み上げておけるため、早い時期から高い評定を確保しておくことが受験時の大きな支えになります。

一方で、内申点だけで合否が決まるわけでもありません。志望校によっては当日の学力検査の比重が高い場合もあります。自分の内申点を確認したうえで、志望校の選抜方法に合わせて「学校の成績」と「入試本番の学力」の両方を伸ばすことが大切です。

推薦入試における内申基準の厳しさと重要性

推薦入試では、内申点が出願条件や選考において重要な意味を持つ場合があります。高校によっては「評定平均○以上」などの基準が設定されていることもあり、基準に届かなければ推薦での出願が難しくなるケースがあります。

そのため、推薦入試を考えている場合は、受験直前だけ頑張るのではなく、日頃から評定を意識しておくことが重要です。特に、苦手教科を放置して評定を大きく落としてしまうと、推薦の選択肢が狭くなる可能性があります。

また、推薦入試では内申点だけでなく、面接・作文・小論文・活動実績などを評価する場合もあります。「推薦=内申点だけで決まる」と考えず、志望校が何を評価する入試なのかを確認することが大切です。

私立高校入試における「併願優遇」「単願確約(専願)」の仕組み

私立高校では、内申点を利用して「併願優遇」や「単願・専願」などの入試制度を設けている学校があります。ただし、制度の名称や条件、合格の扱いは高校ごとに異なるため、志望校の基準を確認することが欠かせません。

併願優遇は、第一志望を公立高校などに置きながら、私立高校を併願校として受験する際に、一定の条件を満たすことで優遇措置を受けられる制度として利用されることがあります。一方、単願・専願は、その高校を第一志望として受験することを前提に、一定の基準を満たすことで優遇される場合があります。

こうした制度では、内申点が出願・相談時の重要な基準になることがあります。そのため、私立高校も選択肢に入れているなら、中学校の三者面談などで早めに制度を確認し、必要な評定を把握しておきましょう。

なお、「併願優遇=必ず合格」「内申点が基準に届けば無条件で合格」といった単純な制度ではありません。高校ごとに条件が異なるため、最新の募集要項や学校説明会などで詳細を確認することが大切です。

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